平等院が作られた頃は仏教が衰え、これからは悪がはびこるという末法思想が流行していた平安末期。東寺、わが世のを謳歌していた貴族も、不穏な時代の足音にはビクビクし、心のよりどころを求めずにはいられなかった。そこでとった策が、経典でみた極楽浄土の具現、「平等院」の建立である。藤原一族が遊宴三昧の日々を送った別荘地に極楽浄土を移した寺院は、浮世離れの真骨頂。金と力にモノをいわせた造営なだけあって、ええもの好みの貴族趣味がいたるところに。その寺院の目玉となる御仏の制作を請け負うことになったのが。寄木造りのスター仏師・定朝。
定朝は仲間たちと、阿弥陀堂に鎮座する阿弥陀如来坐像&雲中供養菩薩を作り上げた。悩みから逃れ、楽になれそうな彼岸のイメージを、壁面に菩薩が舞うフワッフワ感であらわしたセンスはまさに天才。
平等院の見所
藤原道長が買い付けた別荘を没後の永承7年(1052)の息子頼通が寺に改めた。
極楽浄土を具現化した境内は、当時の人々に釈迦入滅後の末法思想が流行したため。鳳凰堂の阿弥陀如来挫像は、法師の祖・定朝(じょうちょう)の作と証明される唯一のもの。
雲中供養菩薩が間近で見られる「鳳翔館」も必見。
参考になるサイト
平等院【日本の世界遺産】
| 平等院Byodoin | |
| 宇治市宇治蓮華116 ℡0774-21-2861 | |
| 拝観時間 | 8:30AM~5:30PM 鳳翔館9:00AM~5:00PM |
| 入城料 | 鳳翔館入館も含む 一般600円 高・中学生400円 小学生300円 鳳凰堂内部拝観は別途300円 |